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mui Lab x 渡邊 淳司 トーク&ワークショップ「働く“場”のウェルビーイングとそのデザイン」

Aug 10, 2022

先日、muiのLaboratory事業の一環として、ウェルビーイングやハプティクスの研究で知られる渡邊淳司さんをお招きし、mui Labオフィス1階のEbisugawa Saloneにてサロン形式のトークセッションを行いました。 

テーマは「働く“場”のウェルビーイングとそのデザイン」。オンライン・オフラインあわせて14人のmuiメンバーが参加しました。

渡邊淳司(わたなべ・じゅんじ)
コミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 上席特別研究員
渡邊淳司(わたなべ・じゅんじ)
1976年生まれ。2005年東京大学大学院 情報理工学系研究科 博士課程修了。博士(情報理工学)。人間の知覚特性を利用したインタフェース技術を開発、展示公開する中で、人間の感覚と環境との関係性を理論と応用の両面から研究している。専門は触覚情報学、ウェルビーイング論。 主著に、『情報を生み出す触覚の知性 –情報社会をいきるための感覚のリテラシー』(単著、毎日出版文化賞(自然科学部門)受賞)、『ウェルビーイングの設計論 –人がよりよく生きるための情報技術』(監訳)、『情報環世界 -身体とAIの間であそぶガイドブック』(共著)、『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために –その思想、実践、技術』(監修・共編著)、『見えないスポーツ図鑑』(共著)、『表現する認知科学』(単著)など。

オープニングトーク

渡邊さんの自己紹介は、名刺交換代わりに「お互いの心臓の鼓動を感じる」という体験から始まりました。

muiメンバーは渡邊さんがいつも初対面の人に渡すという「心臓ボックス」を受け取り、渡邊さんは聴診器を自身の胸に当てます。すると、振動スピーカーが内蔵された心臓ボックスが鼓動に合わせてリアルに震えだし、鼓動を手の上で感じることができるのです。

渡邊さんは、初対面の人でも鼓動を自分の身体で直に感じることで「親近感が湧き、優しくなれる」と言います。

まるで本物の心臓に手で触れているかのような不思議な体験に一同盛り上がりながら、メンバー同士でもお互いの鼓動を交換しました。

Step1.自分の価値観について振り返る

この日のワークショップで使用したのが「わたしたちのウェルビーイングカード」です。こちらは、「成長」「信頼」「多様性」など、ウェルビーイングを感じる要因や場面に関連するカードから構成されています。 

まずは個人で、このなかから自分のウェルビーイングとして大事にしている価値観に近い3つを選びます。

Step2. 価値観をチームで共有して、働く場について考える

続いて、2人~4人のグループで、それぞれのメンバーが選んだカードの理由や背景を共有しました。

あるグループの4人がそれぞれ選んだカードはこちら。

  • 「熱中・没頭、価値観の共有、親しい関係」 
  • 「愛、主体的行動、多様性」 
  • 「愛、希望、生命とのつながり」 
  • 「愛、時間を超えたつながり、自己への気づき」 

このグループでは「愛」を選んだメンバーが多数。例えば、「親しい関係」を選んだ理由には、メンバーひとりひとりと家族のような関係性でいたいという想いが。「時間を超えたつながり」は、古い建物にかつて存在した人の気配を感じたり、昔の本を読むなかで全く違う時代にも自分と同じ考えの人がいたと知ると嬉しくなるといったコメントが添えられました。


Step3. チームとしての価値観を考える

今度は、さきほどのグループを一つの「チーム」と考え、チームとして大事にしたい3つの価値観を決定していきます。チームで話し合いながら3枚のカードを選びました。

個人にとって大事な価値観を選ぶ時と、組織にとって大事な価値観を選ぶ時には、少し意識が変化したように思います。個々人の考えをお互いに尊重しながらも、チームとして何を目指すべきかという視点で検討していきました。

それぞれのチームが決定したカードはこちら。 

チームA 「愛」「価値観の共有」「多様性」

その理由:相手への感情を伝えることが、仕事のやりやすさにも繋がるし、それぞれ思っていることを共有することで組織として本当にやりたいことに繋がる。いろんなスキル・考え方があるからこそ乗り越えていけると思ったから。 

チームB 「価値観の共有」「成長」「多様性」

その理由:自分の成長が会社の成長に繋がり、会社の成長が自分の成長に繋がるという、両方が成長するサイクルが回ると会社としていいと思った。それぞれの価値観を共有することで、自分と異なるいろんな価値観を知ることに繋がる。 

チームC 「愛」「価値観の共有」「思いやり」

その理由:ほかにも挙げたいと思った価値観がいくつかあり、絞っていった。この3つを掛け合わせることで、「協調」「希望」など、私たちが他にも大事にしたいと思った価値観もカバーされると思ったから。 

チームD 「思いやり」「成長」

思いやることも大事だし、自分も思いやられたい。muiに成長を求めてジョインしている人が多いと思うから。 

リモートメンバーに向けてプレゼン中

Step4. 現実を踏まえ、ユーザーも視野に入れたアイデア出しと発表

それぞれのチームが大事だと考える3つの価値観を共有したあとは、それらを実現するための具体的なアイデアを出し、付箋でお互いにコメントを入れていきます。

たくさんのアイデアと、付箋のコメントで盛り上がりました!

参加者の感想

ワークショップ後には以下のような感想が集まりました。
「個人の大切にしていることの共有と、一緒に働く上で大切にすることの話し合いができたことは、体感としてとてもよかった。今日以降もカードを使ったりして、自分の大切にしていることや、会社で大切にしたらいいこと、その時思うことを一緒に働く人達と話ができるといいと思いました」
「Projectについて、ビジョンについて、自分たちにとってのmuiとはというワークショップはたくさん行ってきましたが、Well-beingについてや、Self-as-Weについて語り合ったのは今回が初めてでした。メンバーたちの心の内を知ることができ、とても新鮮でした。このタイミングでこのテーマを共有し、議論できたことがとても嬉しかったです。」

この会の終了時、渡邊さんから、このワークショップで思いついた「問い」を一つ立ててくださいというお題が出ました。最後に、その中から一部をご紹介します。
「私たちは何者になりたいのか?」
「自己の成長のための熱と、相手を思いやる温かさはどのくらい差があるのだろうか?」
「機能的な部分を磨き、便利になっていく世の中、その反対の流れである情緒的な部分や面倒なとこも大切になっていき、今後もそれを繰り返していくのだろうか?」
「この国で生まれる人の得体のしれない不安はどこからきているのでしょうか?」
「話が長い人は愛の量が多いのだろうか?」 

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