archiproducts Design Awards 2021 を受賞しました!

24 Nov 2021 | Event

この度、mui Labは、世界的に優れたデザインを表彰する、第6回Archiproducts Design Awardsを受賞しました。Systems, Components and Materialsの部門において、そのコンセプトとデザイン性が審査員に高く評価されました。750点以上の応募作品の中から最優秀作品を選んだのは、世界各国の建築家、ジャーナリスト、写真家、クリエイティブディレクターなどで構成される審査員です。

mui Labの受賞ページはこちらです。

また、建築・デザイン分野におけるエコデザインとサステナビリティ(持続可能性)の専門家で構成される審査員によって選ばれる、循環型経済のコンセプトに基づき論理性を遵守した製品に与えられる今年の新しいADA賞である「2021 special Mention for Sustainability」においてもアワードを受賞しました。審査員たちは、持続可能でリサイクル可能な素材を使用し、製品のライフサイクルを通して有害な排出物や環境への影響を最小限に抑えることに取り組んでいるブランドを表彰しました。mui Labが選ばれた理由は、テクノロジー、デザイン、パフォーマンスを組み合わせたライフサイクルの最適化にあります。

サステナビリティの受賞プロダクト一覧はこちらからご覧いただけます。

 

以下に、私たちの製品であるmui M1と、我々なりの社会に貢献するサステイナブルなアプローチの形についてご説明します。

mui M1という商品名の木製muiボードには、照明やエアコン、スピーカーなどを制御するスマートホームコントロールハブとしての機能や、天気やラジオのニュース、家族のイベントなどの情報を得るための情報掲示機能、そして家族間に情緒的な価値をもたらすコミュニケーションの3つの機能があります。 既存のスマートホームデバイスと比較して、muiボードは、ユーザーの注意を引くのではなく、ユーザーが他のユーザーのことを感じたり考えたりするように促し、文字や音声メッセージで会話ができるようなデバイスです。木という自然の素材を使っているため、ユーザーは、mui ボードに触れることで、自然に穏やかさや優しい状態を得ることができます。また、mui ボードを介してメッセージを受け取った人は、送信者の手書きのメッセージや声を目にすることができ、従来の定型化されたフォントでのメッセージのやりとりに比べて、より暖かな印象を与えます。家族の関係性においては、暮らしの多くのことが”当たり前”となってしまい、優しさや配慮が十分に行き交わず、健全な関係を保つことが難しくなることが往々にしてあります。muiボードは、そんな家族間での伝えづらい感謝や気遣いの言葉を伝える媒介となります。相手の寝てる間に、いない間に一言書くだけで、そのほんの一言が、新たな関係性のスタートを産む助長剤になるかもしれません。

私たちmui Labは、本質的で根源的なサステナビリティを実施するために、人間にアプローチします。人間の思考や行動がこの世界の現実を作っているのですから、人間の感覚にアプローチすることが最も根源的で効率的な手法なのではないかと考えています。今、ウェルビーイングが盛んに叫ばれ、市場規模も年々増していますが、人間の本来的なウェルビーイングを達成するということは、自然とつながり、全体性の視点を持った暮らしを営むことです。そのためには、人間が全体の利益のために意図的に行動する方向にデザインされることが大切だと考えています。 その考え方の一つの指針となるのが、私たちのmui Labの名前の由来でもある、老子の云う「無為自然」です。これに習い、テクノロジー企業の我々としては、人々が自然な形で他者や自然と良好な関係を築けるように支え、促すテクノロジーの存在をデザインし、技術実装しています。社会においてメッセージ性の高いプロダクトが日常の中で使われることで、それらのアイデアが当たり前のように感覚や考え方や行動指針として日常の中に溶け込んでいく。mui Labは、人間の精神や心へのアプローチを通じて、社会に持続可能な考え方や行動手法がもたらされ、人間が生命全体のためによりよく働くエージェントとしてのテクノロジー企業を目指しています。

物質的なサステナビリティの観点でもmuiはユニークです。muiボードが電源オフの状態には、家具のようにインテリアと一体化して存在を消します。物を置く棚としても使えるでしょう。家族はmuiボードを介して他のメンバーにメッセージを残そうとするため、子どもの身長や絵を刻んで子供の成長を楽しむ対象としての柱や壁の存在のように、家族の仲間になりやすいのです。心に刻まれたmuiボードは家族の一員となり、家族に寄り添い、関係性をより良いものにしてくれることでしょう。つまり、インターネットに接続していなくても、もしくは壊れてしまい機能を果たさなくなったとしても、心に訴えかけるという意味で見えない機能を果たしてくれます。数年で買い替えを促す既存のデジタルデバイスやIoTデバイスに比べて、muiはインテリアだけでなく人の心にも調和するため、長く使いたいと思える製品となります。それはまさに侘び寂び的な考え方です。 枯れても物悲しい美しさを纏っていたり、見るものによっては何かを訴えかける佇まいを擁している存在として、人々に長く愛着を持って使っていただけることが我々の理想であり、それを「テクノロジーの佇まい」と表現しております。