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mui Lab、第60回ミラノサローネにて展示 − カーム・テクノロジーによる暮らしとIoTの美しい調和 −
News Release

mui Lab、第60回ミラノサローネにて展示 − カーム・テクノロジーによる暮らしとIoTの美しい調和 −

May 25, 2022

インターフェース領域を空間へ広げ、身体性を組み込んだIoTの手触りを提案

mui Labは、2022年6月5日 (日)より、ミラノで行われるミラノデザインウィーク2022内、Super Design Showにて、一般的なIoTの概念に挑戦する展示 - 身体性を重視したIoTのデザインによって、暮らしに手触りをとり戻す体験をショーケースします。 また、Archiproducts Milanoにてmuiボードを展示します。 

テクノロジーは、人の暮らしを豊かにするための道具であるとmui Labは考えています。伝統的な生活における道具は、人を補助するためにあり、人の身体性や動きに沿ってデザインされ、人の暮らしに調和していました。金槌を使う時、金槌ではなく釘に集中するように、窓を覗く時、窓を通り越して窓の外を見るように、インターフェースとしての道具それ自体の存在は溶けています。
デジタル化が浸透した現代の生活では、道具であるはずのテクノロジーが存在を誇張し、人の注意を奪い、暮らしにアンバランスに介在しています。このようなテクノロジーは私たちの人生を豊かにしているのでしょうか。
人には身体と心がありますが、デジタル化の加速に伴い身体性は益々失われ、満ち足りるという感覚を得づらい状況ではないでしょうか。例えばコロナ禍において、オフィスで仲間と直接対話をすることと、オンラインでチャットをするのとでは、体験の質や印象、記憶の残り方が異なることを感じた方も多いと思います。

mui Labは、身体性をIoTの設計に取り込むことによって、人の心に寄り添うテクノロジーのビジョンを示します。デジタルの時代だからこそフィジカル(身体性)を取り戻すことで、より実感を伴い、満ち足りた生活を送れるのではないか – そうした人の本来的なウェルビーイングのあり方を示す機会となります。

展示詳細

朝起きてカーテンを開けると、muiボードに、家族との思い出の1ページがメッセージや絵などで表示されます。また、テーブルを拭くと、ゆっくりとダイニングの照明が点灯していき、テーブルに花瓶を置くと空間に穏やかな音楽が流れ始めます。こうして日々の動作に連動して朝食の準備が調っていきます。このような、人の生態行動に沿った穏やかなリズムで空間がしつらえられることによって、心や身体も自然に整っていきます。

加速するオートメーション化によって、ともすれば人間の能動性や選択の自由を奪い、恐怖心を増幅し兼ねないIoT技術を助長するあり方ではなく、人の自然な身体動作や所作に着目し、人間に自律性を取り戻す新たなIoTへのアプローチとなる展示です。

本展示のmuiシステムは、以下の点に重点を置いて設計されています。

  1. インターフェースを空間まで拡張する - デジタルスクリーンなどの平面的なインターフェースから空間自体をインターフェース領域として捉えることで、暮らしの中の家具や人の身体の動きもインターフェースとして包含する。
  2. 身体性をIoTに組み込む - 人が日常的に取る自然な身体行動にIoTが寄り添うため、自然に暮らす中で環境からの反応が得られ、心身共にウェルビーイングな状態で快適な暮らしを味わえる。
  3. サステナブルなあり方 - 家具をきっかけに環境からの反応が為されることで、家具に新たな役割が与えられる。それによって共に暮らしているという愛着感が醸成され、モノに対するサステナブルな感情が芽生える。

mui Labアドバイザーのアンバー・ケース氏より

 アンバー・ケース氏(Amber Case)は、2015年にCalm Technologyを書籍化した、人間とコンピューターの関係性を研究するサイボーグ人類学者であり、mui Labの現アドバイザーです。 
mui Labは、2020年に翻訳版『カーム・テクノロジー』の監修と、「無為自然」の思想に啓発を受けたmui的なカーム・テクノロジーのアプローチについて寄稿しております。

この展示は、生活におけるテクノロジーに対する根本的な考え方の違いを示すものです。テクノロジーとの関わり方は多様であり、その一つとして、生活の中の日常的な行動と調和することで、家が整っていく姿を見せられる重要な機会になると思います。 カームテクノロジーは目に見えないものではなく、貫通するものであるというニュアンスを認識することが重要です。例えば、人は窓自体は見ませんが、窓の外を見ます。窓というインターフェースの存在は溶けて通過しています。 私たちがユーザーインターフェースについて考えるとき、ユーザーインターフェースは私たちの周りに溢れているものだということを忘れてはいけません。ドアの取っ手、外界と繋がるための窓、座っている椅子やテーブルなど、実はユーザーインターフェースの多くは家具なのです。mui Labは新しいタイプの家具を作っているチームだと私は認識しています。美しく調和が取れていて、どこにでも馴染む、環境に溶け込むテクノロジーです。

Amber Case

アンバー・ケース氏のフルインタビューはこちらよりご覧いただけます。(インタビュー日:2022/5/13)


出展概要

SUPERDESIGN SHOW 
スーパースタジオは、トルトーナエリアで行われるミラノ・デザイン・ウィーク期間中のフュオリサローネ内展示会場です。
日程:
6/5(日)15時-20時 – VIP & PRESS プレビュー (招待制)
6/6(月)〜11(土)11時〜21時、6/12(日)のみ11時〜18時
イベント名:SUPERDESIGN SHOW at Super Design Studio
場所:Superstudio Più- Via Tortona 27 – Milan(CASA COZY)
展示内容:カーム・テクノロジーで体現する身体性を組み込んだIoTによる暮らしとの調和
該当ページ:
https://www.superdesignshow.com/en/mui-lab/

Archiproducts Milano
日程:6/6(月)〜12(日)
場所: Archiproducts Milano, Via Tortona 31 20144 Milano, Italy
展示内容:muiボード
該当ページ:
https://milano.archiproducts.com/en/in-the-smart-home-technology-turns-to-emotional-intelligence/

Super Design Show 協力会社について

今回のSuper Design Showでの展示は、以下の企業様のお力添えにて成り立っており、徹底的にこだわり抜かれた家具や生活アイテム、空間、そして体験が皆様との共創によって形づくられました。

これら企業様とのコラボレーションについては、『共創の物語』としてまとめております。

協賛:
株式会社インテリックス空間設計  

協力: 
ARIAKE COLLECTION(家具)
Kvadrat(カーテン) 
2016/(陶磁器) 
株式会社ワコム(インクテクノロジー) 
渋草柳造窯(花瓶)
Gak Sato / トイロミュージック(音源提供)
伊庭靖子芝野健太(版画)+鳥居本顕史(制作)
伊藤維建築設計事務所(空間デザイン) 

Photo by Yuki Nobuhara

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