キャビン
キャビンとは
ワコムとの共同開発プロダクトである「キャビン」は、人の気配が集まる“小屋”であり、時と空間を超えて共創する場に佇む “装置”です。
リモートワーク化が加速し、家とオフィスの境目がなくなってきた昨今の環境の中で「同じ組織のメンバー達がどのようにつながることができるか?」を追求し、社員の気配や思いの集積を感じることのできる場作りを行いました。
キャビンの機能
キャビンの窓や外壁には、常に星空のように無数の点が表示されています。それらはすべて、過去にキャビンに集まってきたメッセージを表現しており、ひとつの星に触れるとそのメッセージが筆跡とともに再現されます。
キャビンへのメッセージは、家に設置しているmuiボードや、ご自身のスマートフォンのmuiアプリから送ることができます。送られてきたメッセージは、キャビンの「窓」や「外壁」に表示され、やがて消えて星空を構成するひとつの星に変わります。
いつどんな時に、誰が、どこから送ったメッセージかは分かりませんが、私たちはキャビンを通して、時と場所を超えて仲間の想いやアイデアに出会うことができます。もしかしたら、ふと現れたメッセージによって新たな発想につながることもあるかもしれません。
「キャビン」は、ワコムのポートランドやデュッセルドルフ支店、現在進行中の盛岡ビレッジにも搭載予定です。意図された象徴ではなく、揺蕩っているからこそ、ぶつかったりして偶発的にポップアップしていく、ぽつぽつと点在していく、そんなあり方を求めています。
mui Labの想い
木に点滅する無数の星を見た時に、まるで夜空を見上げて煌めく星たちに命や尊い何かを感じたりするように、無数の星を見ることで仲間に思いを馳せたり、空想を巡らすきっかけになることを願って体験をデザインしました。例えば人が迷って消した線なども忠実に再現されます。そういった人間くさい現象が揺蕩っていて、それに出会った時、何か特別な想いを持つかもしれないし、ただ寄り添いたいと思うかもしれない。オフィス(リアル)の場合、誰かに声をかけるのが必ずしもインプットやアウトプットだけが目的ではなく純粋に気遣いの交流だったりするように、人間的な余白や間といったもの、赤裸々な感情や思いも含めてキャビンで表現できたらと思っています。