mui Design Principles
1. 穏やかな幸せをもたらすもの
muiとの戯れは、喜びをもたらし、前向きな気持ちを促す
テクノロジーによってもたらされた時間を、人が豊かに味わうことができて、はじめて「サービス」と言えるのではないだろうか。そのような、人が心地よくリラックスした状況を生み出すことで、新たな気づきがもたらされる瞬間をテクノロジーで描き出したいと考えている。
2. 必要最小限である
必要最小限の情報に絞ることで、ユーザーは正しい選択に至ることができる
日々忙しい中で考えることは山積みである。時にはマインドフルになり、内面の望む声にも耳を傾けたい。いつでもどこでもほしい情報にアクセスできるのは便利だが、情報過多では注意散漫になり本当に望むことに集中できず、いつの間にか時が経っていた、という感覚は多くの人にとって他人事ではないのではないか。情報側の意図に振り回されるのではなく、主体的、能動的に選べる自由を尊重したい。
人と情報の関係性をリ・デザインし、その人や状況にとって相応しい情報のみを選択しやすい状態を設計することが望ましいと考える。
3. 主張せず控えめである
ユーザーが情報を必要としない限りは静かに佇む。お役立ち者でありながら邪魔にならない謙虚者
人とテクノロジーの関係性においては人が主体であり、テクノロジーに主導権があるのは違和感を感じます。テクノロジーの進展によってできることは増えたが、現状は人が合わせることを強要され、人にとってのテクノロジーになっていません。また、そのようなテクノロジーは得てして存在感を主張してきます。テクノロジーはまだ未熟で発展途上です。本来のテクノロジーのふさわしいあり方は、人が望む事を叶えるために背景に溶け込んだ状態です。テクノロジーの存在を忘れたときにそのテクノロジーは本当に役に立つ状態なのではないでしょうか。
4. 置かれた環境と調和する
周りの環境と調和し、美しい雰囲気を醸成する
人にとっての心地良さとは、置かれた環境全体が調和していてストレスのない状態だと考える。人の心に寄り添うテクノロジーは、環境に調和して、それ自体が際立って人の注意を引くようなものでないようにしたい。
5. 溶け込み馴染むもの
システムどうしの継ぎ目を滑らかにすることで、ユーザーに寄り添う
機能と機能の間を移動する時には物理的な溝に対面する。その隙間をなくすことはできないが、人がそれを意識することがないような配慮が大切である。使う人にとって、機能間の不連携に煩わされるのではなく、ただシンプルに望むことが達成されることが重要であり、それを叶えるテクノロジーの存在を設計したい。
6. 自然の理に従ったデザイン・アプローチ
無作為な自然の持つ古びの美、滅びの美である侘び寂びを賞賛する
自然は常に変化し、時が経てば人も物も古びていく。そのありのままの姿に美を見出したい。
抗うのではなく、大きな流れのなかに無為自然に佇むあり方、その見えづらい価値を応用したい。
自然に触れると喜びを感じるように、人と自然の関係性を直感的なインターフェースとして昇華し、デジタルデバイスに触れることで喜びの瞬間を感じられる関係性を作り出したい。